おてんば父さんの冒険

とあるITエンジニアが子育てをしながらおてんばな日々を綴るブログです

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18. ある育休中父さんの一日(妻産褥期編)

今回は育児休職期間に僕がどんな一日を過ごしているのかについて書こうと思います。

育児休職中の男性の過ごし方は、赤ちゃんが生まれてからどれくらいの期間が経過しているかによって刻々と変化していくものです。今回は赤ちゃんが生まれた直後から約1か月の間、いわゆる女性の「産褥期」と呼ばれる期間を対象とします。「産褥期」とは、端的に言うと出産によって変化した女性の身体が徐々に元に戻っていく期間で、一般的に安静にして体を休めることが推奨とされています。

産褥期ついては以下に詳しい解説があるので参考にしてみてください。

www.aska-pharma.co.jp

 

2022年10月から、「出生時育児休業(通称 産後パパ育休)」制度がスタートしましたが、この制度の対象期間は「子供の出生から8週間」となっています。なぜ「子供の出生から8週間」なのか?というと、この期間が奥さんの産褥期間と重なり、一般的に最も家事育児にサポートが必要であるためです。

 

 

出生後1か月間の育休父さんの1日

前述の通り産褥期間中、奥さんは身体を休めてもらうため授乳以外の育児(上の子供たちの保育園の送り迎え等)や身体に負担がかかる家事(掃除やら洗濯やら)は基本的にはノータッチにして、それらを僕が一手に引き受けています。

1日のタイムスケジュールはだいたいこんな感じです。

とある育休父さんの1日

夜はぐっすりとは眠れない

円グラフ上、睡眠時間はたっぷり7時間確保できているように見えますが、実際は赤ちゃんがだいたい3時間ごとにお腹が減って大声で泣くので、僕もたいていそのタイミングで目を覚まします。我が家では基本的に夜のおむつ替えは奥さん担当なので、僕の役割はおむつで受け止めきれなかった場合の着替えの運搬や、あまりに泣き続けるときに一時的に抱っこしてあやす程度です。

女性は、このような短時間睡眠の繰り返しでも体力を回復できるような身体の仕組みになっているとどこかで聞いたことがありますが、男性の僕にはそんな能力はもちろん備わっておらず、朝起きた時に「よく寝たなー」と感じられることはあまりありません。なので不足する睡眠は昼間にとることになります。

 

朝に夕食まで作ってしまうと夕方が楽に

僕は仕事をしている時も朝型なので、育休中もだいたい5時~5時半には起きて前夜に回しておいた洗濯物を干したり、家族が起きてくるまでの間に英語の勉強をしたりしています。

家族起床後は奥さんが子供たちの朝学習を見てくれて、僕は一人で朝食の準備をしながら、この時に夕食の下ごしらえまで済ませてしまいます。

具体的には、以下のようなことをやっています。

  • 夕食分のお米を研いで炊飯器タイマーをセットする
  • 野菜を切ってジップロックに入れる
  • 煮物であれば醬油やみりんなどの調味料と一緒に鍋に入れて火にかける
  • 冷凍の魚を冷蔵庫に移して解凍を始める

慣れてくると20~25分くらいでできます。ただし、前提としてその日の夕食に何を作るかがあらかじめ決めておくことが必要で、これは奥さんがやってくれています。

朝に夕食の下ごしらえを終えておくことで、特に仕事をしている時は夕方のラッシュ(お迎え~夕食)に余裕が生まれます。育休中は昼間に時間があるので朝にやる必要はないのですが、朝食準備でせっかく包丁やまな板を使うので一緒にやってしまう方が効率が良く、継続しています。

 

自由時間は結構ある

朝長女と次女を保育園へ送り届けてしまうと、その後長男が帰宅するまでの間は基本的には自由時間になります。出生直後の赤ちゃんは寝返りを打つわけでもなく、もちろんハイハイをして動くわけでもないので、始終目を離せないわけではありません。というよりも、寝ている時間が長いので、夜間と同様にお腹が減ったりおむつ替えのタイミングで都度対応するのみで、この時期は赤ちゃんの世話につきっきりにはなりません。

もっとも、我が家の場合、奥さんの母乳で育てているのでミルク作りが不要で、幸いにも赤ちゃんがすこぶる健康なので、薬を塗ったり飲ませたり、頻繁に着替えをしたりといったこともなく、この点はとても助かっています。

では空いた時間は何をしているかというと、掃除をしたり、今まで撮りためて放置していた旅行の時の写真やアルバムを整理したり(※1)、次の家族旅行の計画を立てたり、英語やIT資格の勉強をしたり、読書をしたりして過ごしています。短時間ですが外を走ったりして運動もしています。ブログを書くのもこの時間です。

※1 写真の整理は主に奥さんがやってくれております

前稿でも書いた通り昨年は仕事がとても忙しく、特に家の片付けなどにまとまった時間を割けませんでした。育児休業の本来的な目的からは外れるかもしれませんが、結果として子供たちや家族のQOLの向上に貢献しているのは事実ですし、仕事を休むことでできることも増えます。育休期間中にこういった「大物」を片付けることで、仕事に復帰した後の日々の家事や育児に集中できたり、より効率的にこなせるようになったりするという点も、育児休業のメリットだと思います。

また、家事や育児で自分ができることを増やしたり、より効率的なやり方を覚えることも、職場への復帰後、特に奥さんの復帰後のお互いの家事負荷分散の可能性が高まり、「家庭レジリエンスの向上に繋がる」、なんて言えないでしょうか。

 

夕方の「家庭コアタイム」は子供たちにも協力を仰ぐ

共働き家庭の夕方から夜を、僕は勝手に「家庭コアタイムと呼んでいます。この時間帯が最も忙しく、人手が必要になるためです。

赤ちゃん出生後の長女次女の保育園お迎えは僕が担当しています。冒頭にも書いた通り、産褥期間中奥さんは外出NGであるためです。僕がお迎えに行っている間、奥さんには夕食の準備をお願いしています。準備と言っても、大半を朝済ませているので、もう一度温め直したり、味付けをしたりする程度です。

お迎えから帰ると、子供たちは奥さんを手伝ってご飯やおかずを盛り付けてくれたり、その途中に赤ちゃんが泣くとあやしてくれています。第四子が生まれる前から、上の子供たちには「みんながお手伝いしてくれないとお父さんお母さんの家事の時間が長くなって、テレビの時間が短くなっちゃうよ!」などと、もっともそうな理由をつけて協力を要請していたこともあり、また、単純に赤ちゃんを可愛いと思ってくれていて、以前よりも積極的にお手伝いをしてくれるようになりました。

夕食後のお皿洗い~お皿拭きと並行して赤ちゃんの沐浴を準備します。赤ちゃんの沐浴は出生後から1か月間は、台所のシンクにベビーバスを置いて、やわらかいガーゼで優しく洗ってあげます。沐浴こそ、男性が「自分が親になったのだ」と感じられる素敵な瞬間だと思います。

沐浴が終わり次第、奥さんが子供たちをお風呂に連れていきますが、奥さんは産褥期間中は湯船に浸かれないため先に出て、その後を僕が引き継いで次女の身体を拭いてあげたりパジャマを着せてあげたりします。イヤイヤ期に赤ちゃんの誕生が重なり、次女はこちらの言うことを全然聞いてくれず時々イラっとすることもありますが、今だけだと腹をくくって、時間が許す限りわがままに付き合っています。

家族の入浴が終わると、子供たちの寝かしつけは奥さんに任せ、僕は赤ちゃんのおむつを洗い(※2)、洗濯機を回し、そのままお風呂掃除をしてしまいます。今は特に冬なので、翌日の冷たい水ではなく、お風呂の温かいお湯で掃除をしてしまいたいのです。

※2 我が家では赤ちゃんのおむつは布を使っています。布おむつを使う理由についてはまた今度書こうと思います

終わりに

昨今、男性の育児休業取得が話題に挙がることは多くなってきましたが、実際に育休中の男性がどう過ごしているのか、どんな育児をやっているのかについてはあまり情報がないので、一例として参考になればと思い書いてみました。

今後育休を取得するかどうか検討されている男性や家族の方々の後押しになると良いなと思っています。最後まで読んでいただきありがとうございました。