おてんば父さんの冒険

とあるITエンジニアが子育てをしながらおてんばな日々を綴るブログです

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17. 僕が育児休職する理由

1月末に第四子が生まれることが分かった時点で、わりと早めに「そうだ、育児休職しよう」と決めていましたが、あらためてなぜ僕は育児休職を取得することにしたのかについて言語化しておこうと思い、久々にこのブログを更新します。

尚、今回の育児休職期間は7か月を予定しています。

 

理由①:前回の経験から、生まれた後1か月間は働いている場合ではない

第三子が生まれた際も約1か月間、仕事を休みました。制度上の「育児休職」を取得したのではなく、余っていた有給休暇を消化するかたちではありましたが、奥さんの出産後1か月間は基本的に仕事をしませんでした。結果的にはこれは大正解で、というか、もし休む選択をしていなかったら、新生児対応や産褥期間の奥さんケアや第一子、第二子の学校、保育園対応などなど、家庭運営がほとんど滞ってしまっただろうなと想像します。

この時の経験から、今回は更に1人家族が増え、それに伴い家事・育児としてのタスクが増えることが容易に想像できたので、奥さんの妊娠がわかった(安定期に入った)時点で早々に会社へ育児休職取得の意向を伝えました。

育児休職期間中の家事・育児タスクについてはまた別の機会に書きたいと思っています。

理由②:あらためて子育てにもっと時間を使いたいと思った

昨年2022年は1年を通じてずっと仕事が忙しく、家事や育児に十分に時間を使えていないなとずっとモヤモヤしていました。

具体的には以下のようなことにもっと関わりたいと考えていました。

  • 長男の宿題や勉強のサポート
  • 長男、長女の習い事のフォローアップ、新しいことへのチャレンジ
  • 次女との二人での公園遊びや絵本の読み聞かせ
  • 学校・保育園関係の事務手続きの奥さんとの負荷分散

もちろん育児休職が未来永劫ずっと続けられるわけではないので、育児休職期間中に上記のような「やりたかったこと」に時間を使うだけでなく、子どもだけである程度自力で継続できるような仕組みづくり・仕掛けづくりや、家事負担の軽減策の検討にも時間を使って、職場復帰後にも以前よりも家事・育児に取り組むことができるようにしたいとも考えました。

理由③:自分のこれからの人生をどう生きるのか、腰を落ち着けて考えたい

僕も気づけば「不惑」と呼ばれる歳を飛び越えていましたが、仕事をすればするほど、「このままこの仕事を続けることが自分の望む人生なのか?」と疑問を持つことが多くなりました。

それは、客観的に見て会社におけるいわゆる「出世街道」から既に半分くらい落ちかかっている現状から来る将来へ失望感であったり、日々の業務において楽しみを見出す機会をあまり持てていない虚無感であったり、単純に毎日息をつく間もないほど時間にずっと追われながら昼夜を問わず働き続けざるを得ない心身の疲労感であったり、諸々の理由があるように思えますが、いずれにせよちょっと仕事から離れて、自分は残りの人生をどう生きたいのか?生きるべきか?について腰を落ち着けて考えてみたいと思うようになりました。

家族構成やライフプランとしても、第四子が生まれたことで(おそらくこれが最後の子ども)ある程度今後のライフイベントの見通しが立てやすくなったという事実も、育児休職というモラトリアムを意図的に作り、自分のキャリアプランを見つめ直す追い風になりました。

 

理由④:(番外編)健康状態を改善せねば

前述の通り、昨年2022年は長時間労働が常態化して、かつ、100%テレワークで自宅の仕事スペースから一日中ほとんど動かない、という残念ないきものになっていたため、運動機会がめっきり減り、必然的に筋肉量が低下したり、背中や肩や腰がバキバキに凝ってしまったりと、これまで40年余り生きてきて初めて「身体能力の劣化」を感じてしまいました。

これも職場復帰したらまた悪化してしまうことを避けるための取り組みが必要とは認識しているものの、まずは身体の健康状態をできるだけ元に戻したい、この気持ちも育児休職取得の小さい方の動機の1つとなりました。

 

最後に:育児休職を7か月取得することのデメリットに対する僕の考え

僕は一般的な日系企業に勤務しており、「年齢や年次的にはこの会社でのキャリアを築いていく上ではわりと重要な局面付近にいるようだ」という自覚は多少なりとも持っています。平たく言うと、「今7か月間仕事から離れ、自身のスキルアップや会社からの評価機会を失うことは、会社での昇進の可能性を低減させる可能性がある」ということであり、一般的に育児休職を取得する際の障壁として捉えられている要素だと思います。実際に僕の場合、管理職への昇進のための前提となる社内資格の取得機会が半年間先送りとなります。

しかしながら、前述の通り僕の場合は「少し仕事と距離を置いて、今後のキャリアプランをじっくり考えたい」気持ちの方がはるかに大きかったため、このようなデメリットが自分の育児休職を選択する上での障壁にはなり得なかった、ということです。

また、これは既に出世街道から落ちかかっているからこその負け惜しみに聞こえるかもしれませんが、今の会社の中で管理職、マネージャ職に就くよりも、もっと別にやりたいことがあるということも、「育児休職なんてしている場合ではない」なんて全然思わない理由なのかなと考えています。