おてんば父さんの冒険

とあるITエンジニアが子育てをしながらおてんばな日々を綴るブログです

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20.ビジネス英語力を伸ばすには(前編)

最近英語を勉強していて、ふと「自分は何のために英語を勉強しているんだろう?」と自問する機会があったので、自分の答えを言語化しておこうと思って記事を書いています。

 

僕が英語を勉強する理由、目的は主に3つあります。

  1. ビジネスの場で英語を不自由なく使いこなせることを自分の職業上の武器にしたい
  2. 海外旅行など外国人とコミュニケーションでより広く深く意見交換をできるようにしたい
  3. 将来的に海外大学などの教育機関で学んでみたい

この記事では、これらのうち1つ目の目的「ビジネスの場で英語を不自由なく使いこなせる」ようになるために日々の英語学習の中で意識していることについて書いてみます。

 

僕にとってのビジネス英語力とは?

一言で「ビジネス英語力」と言っても、世の中には多種多様なビジネスがあり、英語を使う場面や目的も人によって様々ですね。

僕の場合は、外資系ITソフトウェア・SaaSベンダでITエンジニアとして働いていて、毎日以下のような場面で英語を使う機会があります。

  • 送信するemailの作成、受信したemailの読解
  • 技術文書や社内通知の読解
  • 海外拠点に所属しているメンバとのリモート会議での発言、他のメンバの発言の聴解(参考:聴解とは
  • お客様に対するプレゼンテーション、質疑応答

僕が「ビジネス英語力を強化したい」と思うとき、大抵上記のような場面をイメージして、それぞれの場面で必要になる英語力を高めたいと考えています。例えばemailの作成であれば、相手に誤解を与えずに自分の考えを伝えることができて、かつ簡潔に短くまとめられることを目標にしていますし、海外メンバとのリモート会議では、最低限の文法の正確さを保ちつつ、やはり自分の言いたいこと伝えたいことが伝わるために最適な単語・イディオムを選べるようになりたいと思っています。

 

英語力向上の手段、効果測定のツールとして資格試験を利用する

世の中には英語の能力を測ることのできる資格試験はたくさんあります。TOEICTOEFL、英検、IELTSなどなどですね。僕の場合、前述したようなビジネスで使うための英語力の向上を目的に据えた上で、その手段として英語の資格試験を利用しています。(自分の英語力のアピールや自己満足という側面もありますが、この場では深く触れません。)

英会話スクールが提供する「ビジネス英語力」の向上に特化したコースや、NHKラジオの「ビジネス英語」シリーズ、「ビジネス英語力」向上を目的に書かれた書籍など、ビジネスパーソンをターゲットにしたツールもたくさんあり、僕も書籍にチャレンジしたことがあるのですがなかなか長続きしませんでした。

長続きしない理由はいくつか思いつきますが、努力した成果・効果を可視化・定量化しづらい点、「ビジネス英語講座」で想定されるビジネスシーンや必要になる語彙と、自分のそれらとの間にギャップがあり感情移入しづらかったり、実際の自分の仕事にいかしづらかったりする点、などがあるかなと思います。

一方で資格試験を目標に据えて英語学習に取り組むと、上記のような「長続きしない理由」の全てを解決できるわけではありませんが、僕の場合は勉強するときの意識の向け方やお重きの置き方などの工夫により、もう少し理想に近づける気がしています。それらの点については後で書く予定です。

また、よく資格試験の勉強に一生懸命に励んでいると、あれ?自分は何でこの試験のためにこんなにも時間と体力を割いているんだっけ?と迷子になることがありますが、そのたびに元々の目的に立ち返るようにしています。

 

ビジネス英語力向上のための資格試験の使い方① Speaking編

ビジネス上で必要な、または目標としたいSpeakingスキルとして、僕の場合は主に以下の2点をイメージしています。

  1. 会議などでの日常会話で業務の遂行に必要な報・連・相ができる

  2. 会議などで数分~10分程度のプレゼンテーション、質疑応答ができる

会議などでの日常会話で業務の遂行に必要な報・連・相ができるようになるために

まず「1.」について、僕は毎日少なくとも30分×2回、本社イタリアとAPAC地域のチームメンバとそれぞれその日自分が担当している業務の状況報告、エンドユーザとの打合せ予定の連絡、独力では解決できない課題についての相談などを行っています。

そのため、よくある自分からの発言内容としては以下のようなものがあります。

  • A社からのサービス利用不具合の問合せについて、当該時間帯のAPサーバのJVMのヒープメモリ消費量の推移を確認したところ、ある時間を境にしてメモリ消費量が急激に上がって〇〇GBを超えていることを確認しました。その時間帯のログを確認し、実行時間が過大にかかっていたレポート出力処理を発見したため、その処理が想定通りのものなのかどうかについてエンドユーザに確認しています。
  • B社からの認証処理時のエラー発生の申告について、提供された画面の画像情報やログを確認しましたが原因を掴めていません。他のチームメンバの中で類似の事象に遭遇した経験がありましたら教えてもらえないでしょうか?

僕のSpeakingの目標としては、上記のような発言を、なるべく誤解なくわかりやすくチームメンバに伝えられること、としています。そのため、以下のようなポイントを改善できることを目指してSpeakingの練習をしています。

  • 一つ一つの単語をはっきりと発音する
  • 主語と述語の関係を明確にする(長い関係詞節を使わない)
  • 一つの分を長くしすぎない(接続詞、",which"でつなぐ場合はできるだけ2文までにする)
  • 前後の分の関係が分かりやすくなるように効果的に接続詞を使う(That's why、according to、meanwhileなど)
  • チームメンバが良く使う単語を選ぶ(例:不安定な ×precarious 〇unstable)

逆に、一般的にSpeakingスキルとして求められる流暢さやスピード、豊富な語彙といった要素は求めていません。

こういったポイントでスキルアップするために、IELTSのSpeakingテストのPart1(短文でのQ&A)や、英検のSpeakingテストの冒頭のQ&Aで高得点を取ることを目標にして練習をしてきました。両方のテストとも、面接官から受けた短い質問に対して50語前後でわかりやすく、簡潔に回答することが求められており、前述した僕の仕事上でのSpeakingの目標と比較的合っていると感じています。

また、IELTSのWritingテストのPart2は、提示されたグラフやチャートを英文で説明する問題となっていて、この問題形式の練習を通じて英文全体をわかりやすい構成に整えたり、グラフや図などを説明するのに必要な語彙を増やすことができ、前述したような普段の業務でのトラブル報告や説明時に応用できます。

 

solo-ielts-toefl.com

catal.jp

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また、上記のようなテストの対策として、リンク先の想定問題集で回答を準備するだけでなく、日ごろ「瞬間英作文」シリーズでの短文作成練習に励んでいます。言いたいことを瞬時に英語に変換して口に出す練習を繰り返すことで、Speakingの瞬発力を養えるだけでなく、この本で扱っている例文はシンプルで短いものが多い点も僕の目標に沿っていて愛用しています。

Amazon: どんどん話すための瞬間英作文トレーニング

 

会議などで数分~10分程度のプレゼンテーション、質疑応答ができるようになるために

次に「2.」について、僕は、英語でのプレゼンテーションの準備は主に3つ+αのステップが必要だと思っています。

  1. プレゼンテーションの目的を達成するためのコンテンツと構成を考える
  2. カンペを作る
  3. 発音の明瞭さと抑揚を意識して練習する
  4. (+α)QAに備えて想定問答集を作る

最初の「コンテンツと構成を考える」に対しては、英検のWritingパートやIELTSのWriting Part.2に向けた準備、英作文の練習を繰り返すことで質を上げられることを期待しています。

それぞれのWritingテストでは、「簡潔でわかりやすい構成になっているか」という評価観点が設けられていて、その観点を満たすために、英作文の構成は必ず「Introduction」、「Body」、「Conclusion」の3つで構成し、「Body」の部分に自分の主張に対する根拠を複数挙げることが求められます。

ビジネスでの、特に日常の業務の中で実施するプレゼンテーションでは、必ずしもそこまでカッチリした構成は求められませんが、自分の意見を簡潔にまとめ相手にわかりやすく伝えるためには大事な要素だと思っています。

また、明瞭な発音や抑揚をつけた発言については、各試験のSpeakingパートのテストに共通した評価観点なので、Speakingテストの準備が直接的に活かせる部分ですね。

+αのQA対策ですが、想定問答集を作れれば理想的ではあるものの、なかなか普段の業務の中でその準備時間を確保できない場合も多いので、ここも日ごろのSpeakingテスト対策、練習で自信を付けられると良いなと思っています。

英検1級スピーキングテストの採点基準

www.nichibeieigo.jp

 

日ごろぼんやりと考えていたことを徒然なるままに書き作っていたら長くなってきてしまったので、今日はここまでにします。またこの続きとしてListening、Writing、Readingについて書く予定です。